財務・決算

くら寿司、いちばん伸びている北米がいちばん赤字

地域別の数字を見ると、売上を最も伸ばした北米が経常損失を出し、利益を伸ばしたのはアジアでした。

くら寿司は、売上だけでなく経常利益まで地域別に開示しています。2026年10月期の中間期を地域ごとに並べると、伸びている場所と稼いでいる場所が一致していないことが分かります。

地域別の売上と経常利益(単位:百万円)
地域売上前年同期比経常利益前年同期比
日本87,611102.0%3,21292.2%
北米(Kura Sushi USA)23,591120.3%△715前年も△702
アジア(台湾)14,239116.3%421197.5%

出所:くら寿司 2026年10月期 第2四半期 決算説明資料「セグメント別の状況」。△は損失。

北米は売上2割増、それでも赤字が続く

北米の売上は前年同期比120.3%で、3地域のうちいちばん伸びています。それでも経常損益は715百万円の損失で、前年同期の702百万円の損失から改善していません。一般に、出店を急ぐ時期は開業費用が先に出て、利益は後からついてきます。北米がその途中なのか、店ごとの採算に課題があるのかは、この資料だけでは判断できません。

利益を伸ばしたのはアジア

アジア(台湾)は売上が116.3%、経常利益は197.5%とほぼ倍になりました。日本は売上102.0%と伸びが小さく、経常利益は92.2%と減っています。日本は売上の約7割を占め、利益額もいちばん大きい柱ですが、利益は前年より減りました。

読むときの注意

  • 地域によって集計期間が違います。日本は2025年11月〜2026年4月、北米は2025年9月〜2026年2月で、2か月ずれています。海外子会社の決算日が親会社と異なるためです。
  • 店舗は699店すべてが直営で、フランチャイズはありません。

出所

  • くら寿司 2026年10月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕
  • くら寿司 2026年10月期 第2四半期 決算説明資料

本記事は公開資料をもとにした業界分析で、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。数値の誤りが見つかった場合は訂正方針に沿って訂正します。